春だねぇ・・・肌寒いけどorz
いろいろと延期などがありましたのでまだ最終回を迎えていない冬アニメもありますが、1クール分のデータが取れましたので「人気を書店の売場的に最終考察」してみようと思います。

何度も言ってますが、私の職場はとら○あなみたいなアニメ専門店ではなく一般書店ですので、多少他とはデータが異なってくるとは思いますが、そのあたりは一指標として参考にしていただければと思います。

※私の働いてる「店」ではなくて「会社」のデータです。
「1店舗」のデータではなく「全店舗」のデータです。

調査方法は「アニメを見て原作を買っていただいた」という点をこのランキングでは非常に重視しておりますので、各タイトルの1巻のデータを引っ張り出してきています。書店で取り扱っているものに「原作」が無ければ対象外です。また、2クール目や2期目も対象外です。

今回は放映開始3ヶ月分(年明けから3ヶ月)のデータを基にしています。


・販売冊数(pt)
1位のタイトルの販売冊数を1000ptとして2位以下は1位のタイトルの販売数に比例したポイント数を割り振っています。持ってきたデータは会社全体の数です。

・売上上昇比率(%)
2010年10-12月の3ヶ月分の販売冊数と比べた2011年1-3月の販売冊数の上昇率。増加率ではなく比率です。
前月と同じ冊数が売れていれば値は「100%」です。

・人気指標(pt)
(販売冊数)×(売上上昇比率)÷ 100 = 人気指標

それでは今回もさっそく販売冊数ptから見てみましょう。
販売冊数(pt)

01位:[ラ]IS インフィニットストラトス 1000pt
02位:[コ]夢喰いメリー 448pt
03位:[コ]べるぜバブ 447pt

04位:[コ]フリージング 392pt
05位:[ラ]これはゾンビですか 321pt
06位:[コ]お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 265pt
07位:[コ]GOSICK 262pt
08位:[コ]レベルE 186pt
09位:[コ]放浪息子 89pt
10位:[ラ]ドラゴンクライシス 88pt

ISの冊数的な独走の勢いは最後まで全く止まりませんでした。どれくらいかというと、前期・俺妹1巻の2.3倍の冊数を全店で売りました。頑張ってかき集めてかき集めてなんとか在庫を維持したという予想を斜め上ゆくタイトルでした。アニメのほうも大成功を収めたようでアニメDVD/BDの1巻が品薄状態のようですけれども、もうすぐ原作7巻も発売になりますし、まだまだこれからですね!で、これでいくと3位までが大体前期の俺妹1巻の冊数とほぼ同じ数売ってるんですよね。べるぜバブはジャンプという素因がありますので予想の範囲内ですが、夢喰いメリーがここまで伸びてくるとは正直思いませんでした。んー、ゾンビが伸びなかったね・・・おちんこは色モノで終わっちゃったかな(^^;

売上上昇比率(%)

01位:フリージング 6724%
02位:放浪息子 2006%
03位:ドラゴンクライシス 1436%

04位:IS インフィニットストラトス 1292%
05位:お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 1136%
06位:GOSICK 1097%
07位:夢喰いメリー 1069%
08位:べるぜバブ 603%
09位:これはゾンビですか 465%
10位:レベルE 191%

な、なんですか6724%て・・・。
フリージング(KTC/コミックヴァルキリー連載)のこのデータ、アニメ化による原作販促効果をあまりに如実に示していると思います。ただ正直アニメ化でここまで化けるとは正直思っていませんでした。今回は大半の作品が10倍程度の販促効果があったというデータが出ましたのでおおよそ成功とみていいのではないでしょうか。

…だけどゾンビはなぜ伸びなかったのか

人気指標(pt)


まずは4位までをズラっと

10位:レベルE 357pt
09位:ドラゴンクライシス 1259pt
08位:これはゾンビですか 1494pt
07位:放浪息子 1787pt
06位:べるぜバブ 2694pt
05位:GOSICK 2869pt
04位:お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 3006pt

なんやかんやで「お兄ちゃん〜」が上位のほうに。ポイントとしても割と高い位置と考えていいと思います。大体こんな感じかなという体感はありましたが、ゾンビ以下略

03位:4787pt

夢喰いメリー (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)


夢喰いメリー


今期芳文社は強い方だったと思います。補充も入りやすかったですし、メリーのほかにまどかマギカもありましたからね。かなり印象としては強烈なものがありました。春はAチャンネルですね。この波に乗り続けることはできるでしょうか。

02位:12918pt

IS(インフィニット・ストラトス) (MF文庫J)


IS インフィニット・ストラトス


「ブヒる」というあらたなネットスラングを生み出したのは間違いなくこの作品だと思います。なんか自然発生的にみんな「ブヒィィィィィ!!」って使い出したもんね…。かくいう私はブラックラビッ党なわけですがっ!!ちなみにですが、コミカライズの単行本1巻もほぼ同じ冊数を売りました。恐るべき販売力だと思います。MFの春(ラノベ)は緋弾のアリアですね。すでに売れ始めています。ISに続けるでしょうか。コミックはまりほりもありますし、こちらもメディアミクスは波に乗りまくってますね〜。

ISは冊数で考えても今季NO.1と言って差し支えないんですが、このランキングの集計方法でいくと惜しくも2位となりました。



だって、1位が・・・

01位:26343pt

フリージング 1 (ヴァルキリーコミックス)


フリージング


爆上げにもほどがあるっ!!ww

いやぁここまでいくとは思いませんでしたけれども、一時期本当にまったく全巻在庫が無くなったこともありました「フリージング」。アニメ化によってフリージングだけでなく連載誌の「ヴァルキリー」も名前が広がったのではないかと思います。あの雑誌は個人的には「銭湯娘」とか「レッする」あたりも好きなんですけどね〜。


というわけで、今回はこのような結果となりました。次また春アニメがひと月経ったところでデータを集めてみたいと思いますけれどもどのようになるかまた楽しみですね〜。


以上、にわか豚がお届けしましたっ(テヘッ

【関連】
2011年冬アニメの人気を書店の売場的に考察(2011.2.3)
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