最近の書店ではコミックなどをビニールでパックする(シュリンクがけする)ようになったわけなんですが、なぜこれを行うかの理由にはいくつかあります。

●本自体の鮮度維持
表紙を保護したりという意味合いです。

●立ち読みさせない
これは最近数多の論議がなされているので割愛。

●防犯プレートなどを挟んで万引き犯への威嚇
これも最近はわりと定番になりつつある?


お店によってはコミック単行本に限らず、定期刊行のコミック雑誌にもシュリンクがけをするお店が増えています。元来コミック雑誌というのは立ち読みというものを踏まえて品出しをされるのが一般的だったわけですが、購買客の備品志向の向上に伴いこういう品出しの仕方が増えてきているのも事実です。

なぜ「立ち読みありき」なのか。
それは、立ち読みが他の商品の購入のきっかけになるということが一般的に言われてきたからですし、今もそう考えている店員は多いと思います。

ただ、最近私のお店が取引している問屋さんの情報誌に以下のような記述がありました。




■週刊コミック誌のシュリンク販売

某店にて、サンプルとして週刊のコミック誌3誌(タイトルは不明)にビニールでシュリンクがけを行い店頭に品出しし、販売数を前号と比較するという調査が行われた。

その結果、3誌合わせての平均実売率が、

56% ⇒ 80%


に向上いたしました。
立ち読みをなくすからといって必ずしも売り上げが減少するとは限らず、最後の1冊までキレイな状態でお買い上げいただけます。




ちなみに実売率は販売冊数を入荷数で割ったものと思われます。

こういったデータもありますので、シュリンクが悪という一方的な考えは早計かと思います。

そういえば私のお店なんかは週刊のジャンプ・マガジン・サンデーあたりにひもがけしますけど、大抵は売り切れますねぇ。

シュリンク論争はまだまだ続きそう。。。