先週「博多弁の女の子は可愛いと思いまか?」を買って、どん子ちゃん可愛いんじゃあ〜ってなってた名古屋民ではありますが、今日に至っては地元本としてこっちを買わねばいけないのは当然であり自明なのです。

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「八十亀ちゃんかんさつにっき」、八十亀(やどがめ)と読みますがやっとかめを文字っているのは名古屋の人間ならわからぬはずがないと思っております。ただそのせいで職場の人間で「やどがめ」と呼んだ人間は誰もいませんでした(悲しい)。んなもん名古屋のもんだでしゃーないやら・・・・

よその人たちからすると名古屋になにかよくわからない幻想を抱いているケースというのは多々見られるわけですが、この漫画は最初の3ページでその幻想をぶち壊してくれます。偏見をもって名古屋に乗り込むと最悪その後の数年間を無にするやもしれぬわけで、3ページだけで大体の名古屋の実際を伝える安藤先生スゲェというところではあるんですが、それだけだとただの名古屋解説本になってしまうので、希少生物風な八十亀ちゃんが出てくるわけです。

八十亀ちゃんがメインヒロイン(名古屋)ですが、只草ちゃん(岐阜)、やん菜ちゃん(三重)と東海3県そろい踏みで名古屋周辺の事情をうまいこと汲んで話の中に入れてきています。まあ後ろのほうの方言あるあるは「これ方言だったんだ・・・」となにかしらショックを受ける地元人が続出しており、私も最後の最後、描きおろしページのところで「ふちっこ」が名古屋弁というのを知ってショックを受けている身です・・・「机をつる」とかは横浜に引っ越した同級生が帰省で戻ってきたときにいの一番に言ってきて子供ながらに衝撃をうけましたよそういえば。

あとはそうですねぇ、名古屋の待ち合わせ場所。名駅だと金時計が描かれてますが、仕事で取引先と待ち合わせをする場合は新幹線口側率が圧倒的に高いので銀時計になりますね。昔は壁画前とかビジョン前とかいろいろ単語が飛んでましたが新幹線口と太閤通口銀時計と壁画前とビジョン前は全部ほぼ場所一緒です(ひどい

そんな具合に地元民の心をかきたてる何かが詰まっているこの作品を、みんな読んで名古屋をもっと知ってほしいですね。名古屋はええとこやっとかめ〜。

(スガキヤは夏になるとソフトクリームだけ買ったりかき氷だけ買ったりとかふつーです)