昨日こんな具合でちょっと売れ行きが良すぎるンよ〜的なつぶやきをしたりもしていたのですが、
1月も半分経っちゃいまして、1月のアニメも1話が続々と開始している状況で、原作のコミックや小説の売れ行きって今の所どうなの?っていうのもあると思いますので、軽く今現在の書店店頭の体感的な部分で備忘録を残しておきたいと思います。

年明け直後、中高生がお年玉を握りしめて続々と買われていったのは「五等分の花嫁」「約束のネバーランド」あたりでした。

「五等分の花嫁」は先月の最新刊の発売からブーストが掛かり始めたところに年末年始が重なったこと、そしてアニメの1話が好評だったこともあり、ブーストが尽きることなくマッハで売れまくるという状況が続いています。ですので、お店によってはひょっとするとすでに品薄になり始めているところがあるかもしれません。幸い私の会社は私が事前に各店に鬼のように送品しまくったこともあって順調に消化し続けているのですが、ぶっちゃけたところそれでも「これ多分足りないな」という直感がありますので、まだまだ追加しないといけないと思っているところです。ちなみに講談社さんの次の重版は来週23日頃の出来上がり→週末店着くらいのようなスケジュールと思われますが、そこそこの重版規模であると推察できるもののそれでも多分足りない状況は続くかもしれないので、紙の本がほしいと思ったら、お店で見かけたタイミングでノータイムで買っていただきたいと強く強く思います。

「約束のネバーランド」は年明け直後は五等分の花嫁と比べるとやや鈍目ではあるものの、1話放送開始前としては売れ行きのいい部類でしたので、注目度の高さがここからも伺えたところではあるのですが、なかなか衝撃的だった1話の放送直後からグン↑と売上が3倍位に跳ねまして(前日比)そのままその流れを続けているというところです。特筆すべき所としては、今回一部の書店では1〜10巻を描き下ろしのBOXに入れたセットというのが販売されていて、自社でも2割位の店舗に導入しているのですが、すでにこのBOXセット消化が6割を超えています。つまるところそれだけの全巻買いにちかい購買意欲の高さが見て取れるわけでして、非常にいい動きとなっています。
こちらはいまのところ都度重版してますというような感じで、もともと相当量の投入を書店店頭に行っていたり取次の倉庫にも入れていたりすることもあり、潤沢な供給量が保たれていますので、さすが集英社、王者の貫禄というか余裕を感じさせる状況となっています。

そして、中旬にさしかかったこのタイミングでものすごい勢いで上昇しているのが「盾の勇者の成り上がり」です。1話の評判がとてもいいこともあり、原作を読みたい層が相当発生していることは数字からも明らかで、年明け1週目の段階のタイトル別販売ランキングが

・五等分の花嫁
・約束のネバーランド
・転生したらスライムだった件

の順だったのが先週末以降

・五等分の花嫁
・盾の勇者の成り上がり
・約束のネバーランド

という具合で、直前まで「非常にいい動き」と書いていた約束のネバーランドの動きを捲くる感じでグググゥン↑↑↑と一気に売れました。
ここで注目なのが、当初はコミック版が先に買われた(原原作の新文芸単行本は単価と巻数の長さもありやや手に取られにくい環境にあるります)のはやはり例に漏れず、というところで、新文芸の単行本が20巻あるからといってもそれでもコミカライズ単行本も一応12巻まであるわけですが、それでもコミックの全巻買いが多発しているのが数字でも見て取れるようなとにかく大きな動きになっていまして、とにかく売れすぎてコミックがすでに品薄になり始めているのですが、その結果新文芸単行本が1〜5巻までを中心にこちらも急に動き始めるというミラクルが起き始めています。「当たればデカイ」と目されてはいましたが、正直ここまで動くとは思っていませんでしたので、このあとの動きも非常に注目すべし、というところです。

ちなみに盾の勇者のコミカライズ単行本の重版予定については、最速で1/末頃に店頭に入る分が最速であるとお聞きしているのですが、この分への注文が殺到に殺到を重ねている状況のため、翌週を目処にさらなる緊急重版を重ねる予定であるとのお話を頂いていますので、品薄状態は2月の中旬にはある程度やわらぐのではないだろうかというのが今の所の目測です。いずれにしても、五等分の花嫁のところでも書きましたが、コミカライズ単行本を今買いたいという方は、店頭で見かけたら即ノータイムでレジに持っていくことを強く強くおすすめします。店員の贔屓目とか抜きにして、いつ品切れてしまうか不安で不安で仕方がないという状況であるというのはしっかりと書きのこしておきたいと思います。

これに続くのは2クール目に入った「転生したらスライムだった件」で、年末は売上が下がるどころかむしろ上がるという、放送開始3ヶ月で起こる事象としては超珍しいパターンに入りつつあった転スラなのですが、盾の勇者の急上昇もありやや売れが落ち着いてきているように見えますが、それでも「よく売れている」部類に入る数字をキープしています。ぶっちゃけそろそろ新刊の発売2ヶ月実績比較がキングダムの実売と追いつきそうなんですけど・・・

これ以外だと意外にも「賭ケグルイ(2期)」が、これについては期間限定で1巻2巻の半額施策が入っていますので、その効果も半分くらいあると思いますが、それでも売れ方としてはいい部類です。

このあとに続いてくるのが「かぐや様は告らせたい」「上野さんは不器用」「ドメスティックな彼女」あたりになります。

今回は上位3タイトルの売れ行きがすこぶるいいこともあり、1月のアニメ化作品の数字としては前年を大きく上回る売れ行きになりそうな見込みです。このあとのアニメの出来、原作作品の売れ方を引き続き見守っていきたいと思います。