19年1月期アニメの原作商品の売れ行き速報版〜♪

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昨日こんな具合でちょっと売れ行きが良すぎるンよ〜的なつぶやきをしたりもしていたのですが、
1月も半分経っちゃいまして、1月のアニメも1話が続々と開始している状況で、原作のコミックや小説の売れ行きって今の所どうなの?っていうのもあると思いますので、軽く今現在の書店店頭の体感的な部分で備忘録を残しておきたいと思います。

年明け直後、中高生がお年玉を握りしめて続々と買われていったのは「五等分の花嫁」「約束のネバーランド」あたりでした。

「五等分の花嫁」は先月の最新刊の発売からブーストが掛かり始めたところに年末年始が重なったこと、そしてアニメの1話が好評だったこともあり、ブーストが尽きることなくマッハで売れまくるという状況が続いています。ですので、お店によってはひょっとするとすでに品薄になり始めているところがあるかもしれません。幸い私の会社は私が事前に各店に鬼のように送品しまくったこともあって順調に消化し続けているのですが、ぶっちゃけたところそれでも「これ多分足りないな」という直感がありますので、まだまだ追加しないといけないと思っているところです。ちなみに講談社さんの次の重版は来週23日頃の出来上がり→週末店着くらいのようなスケジュールと思われますが、そこそこの重版規模であると推察できるもののそれでも多分足りない状況は続くかもしれないので、紙の本がほしいと思ったら、お店で見かけたタイミングでノータイムで買っていただきたいと強く強く思います。

「約束のネバーランド」は年明け直後は五等分の花嫁と比べるとやや鈍目ではあるものの、1話放送開始前としては売れ行きのいい部類でしたので、注目度の高さがここからも伺えたところではあるのですが、なかなか衝撃的だった1話の放送直後からグン↑と売上が3倍位に跳ねまして(前日比)そのままその流れを続けているというところです。特筆すべき所としては、今回一部の書店では1〜10巻を描き下ろしのBOXに入れたセットというのが販売されていて、自社でも2割位の店舗に導入しているのですが、すでにこのBOXセット消化が6割を超えています。つまるところそれだけの全巻買いにちかい購買意欲の高さが見て取れるわけでして、非常にいい動きとなっています。
こちらはいまのところ都度重版してますというような感じで、もともと相当量の投入を書店店頭に行っていたり取次の倉庫にも入れていたりすることもあり、潤沢な供給量が保たれていますので、さすが集英社、王者の貫禄というか余裕を感じさせる状況となっています。

そして、中旬にさしかかったこのタイミングでものすごい勢いで上昇しているのが「盾の勇者の成り上がり」です。1話の評判がとてもいいこともあり、原作を読みたい層が相当発生していることは数字からも明らかで、年明け1週目の段階のタイトル別販売ランキングが

・五等分の花嫁
・約束のネバーランド
・転生したらスライムだった件

の順だったのが先週末以降

・五等分の花嫁
・盾の勇者の成り上がり
・約束のネバーランド

という具合で、直前まで「非常にいい動き」と書いていた約束のネバーランドの動きを捲くる感じでグググゥン↑↑↑と一気に売れました。
ここで注目なのが、当初はコミック版が先に買われた(原原作の新文芸単行本は単価と巻数の長さもありやや手に取られにくい環境にあるります)のはやはり例に漏れず、というところで、新文芸の単行本が20巻あるからといってもそれでもコミカライズ単行本も一応12巻まであるわけですが、それでもコミックの全巻買いが多発しているのが数字でも見て取れるようなとにかく大きな動きになっていまして、とにかく売れすぎてコミックがすでに品薄になり始めているのですが、その結果新文芸単行本が1〜5巻までを中心にこちらも急に動き始めるというミラクルが起き始めています。「当たればデカイ」と目されてはいましたが、正直ここまで動くとは思っていませんでしたので、このあとの動きも非常に注目すべし、というところです。

ちなみに盾の勇者のコミカライズ単行本の重版予定については、最速で1/末頃に店頭に入る分が最速であるとお聞きしているのですが、この分への注文が殺到に殺到を重ねている状況のため、翌週を目処にさらなる緊急重版を重ねる予定であるとのお話を頂いていますので、品薄状態は2月の中旬にはある程度やわらぐのではないだろうかというのが今の所の目測です。いずれにしても、五等分の花嫁のところでも書きましたが、コミカライズ単行本を今買いたいという方は、店頭で見かけたら即ノータイムでレジに持っていくことを強く強くおすすめします。店員の贔屓目とか抜きにして、いつ品切れてしまうか不安で不安で仕方がないという状況であるというのはしっかりと書きのこしておきたいと思います。

これに続くのは2クール目に入った「転生したらスライムだった件」で、年末は売上が下がるどころかむしろ上がるという、放送開始3ヶ月で起こる事象としては超珍しいパターンに入りつつあった転スラなのですが、盾の勇者の急上昇もありやや売れが落ち着いてきているように見えますが、それでも「よく売れている」部類に入る数字をキープしています。ぶっちゃけそろそろ新刊の発売2ヶ月実績比較がキングダムの実売と追いつきそうなんですけど・・・

これ以外だと意外にも「賭ケグルイ(2期)」が、これについては期間限定で1巻2巻の半額施策が入っていますので、その効果も半分くらいあると思いますが、それでも売れ方としてはいい部類です。

このあとに続いてくるのが「かぐや様は告らせたい」「上野さんは不器用」「ドメスティックな彼女」あたりになります。

今回は上位3タイトルの売れ行きがすこぶるいいこともあり、1月のアニメ化作品の数字としては前年を大きく上回る売れ行きになりそうな見込みです。このあとのアニメの出来、原作作品の売れ方を引き続き見守っていきたいと思います。




今年は作家さんの頑張りに書店側が意気を見せる年にならないといけないと思う。

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明けましておめでとうございます。

新年早々、Twitterで「ライトノベルのコミカライズ案件の売れ方」をデータとってまとめまーすとか言ってたのに、年末の修羅場業務とコミケ疲れにかまけてほぼ寝正月で過ごしたので何もできてません。そのうちしれっと投稿するかもしれませんが気長にお待ち下さい。まぁ原作の2倍は堅いんですが、文庫とB6版(いわゆる「新文芸」)、なろうか非なろうかでもデータが違ってきます。ただ明確な根拠はなく経験則です。

まぁその話はまた今度、ということで。

ひとまずですが、去年1年間を振り返ってみると、コミックに関してはWEB発のコミカライズ系の躍進が本当に著しい1年だったと思います。それに加えて作家さんのSNS上での告知活動などもこれまで以上に活発になっており、発売告知とあわせて書店店頭で店員に見せてサクッと問い合わせができる予約票といったツールなども比較的簡単な告知手法として広まったりと、自分の作品を売るためのやり方というのを模索されているのを見る機会も非常に多かった年ではなかったでしょうか。




その一方で、「初速が足りず、打ち切りになった」「単行本が出ません・・・」といったような作家さんの悲痛な叫びのツイートも多く見かける1年だったようにも思います。

こういった状況、作家さんが「単行本売るためならなんでもやりますよ!」と仰られるのも珍しくない中、私個人としましては作家さんの心意気以上に、書店側が「作家さんのその心意気をきちんと店頭に反映できるように、十分な展開ができるように、私達がどんな手を使ってでもやらないといけないぞ」と、この1年間を振り返って思うところです。

なぜこういう書き方をするかといえば、物理的な部分と見えないところの部分の話がいろいろとあるのですが、ぶっちゃけた話をするのであれば売りたい作品を発売時にしっかりと配本を確保して売りにいこうとするためのハードルが近年、年々上がっているというのがあります。

まず第一に初版部数の抑制傾向の顕在化は間違いなくあります。新作タイトルに限っていうと10年前と比べるとおそらく総量比で3分の2ぐらいになっているんじゃないかなというのが正直なところです。ひょっとするともっと落ちているかもしれません。そして宣伝費をかけるかかけないかでも部数がかわってくると思います。ただ、これは一概に「版元さんがリスクを回避している」とかそいういうことは一概に言えなくて、書店と版元の間にあるところが「(部数を)入れてくれない」というのが特に昨年後半顕著になっているような話をちょいちょい聞くようになっています。つまるところ取次が入れてくれないから刷れないと。

上記の流れで発売日を迎えるにあたって、蛇口(取次)が絞られて、水(初回配本)が必要量欲しいのにチョロチョロパッパで干上がる池(店頭)となってしまうという構図になります。また、蛇口の先というのも力関係みたいなものがやっぱりあって、一般書店への配本というのが不利になりがちなケースが多いです。昨年はこれに悩むことが本当に増えました。自社に(自店に)配本ないのに専門店めっちゃあるやん・・・余っとるやん・・・みたいなね。

こうなると当然ながら出版社にもこういう状況ですというのを相談したりもしますし、「ちょっとこの配本数はありえないよね」というニュアンスのお答えもいただくケースも多いのですが、現状の各所への力関係だったり仕組み上の話とか(この辺の話はちょっと詳細言えませんが)いろいろありましてなかなか動かしづらい環境状況である、というのがいまの現状です。

もうひとつ、頑張らねばならない部分があるとすれば、先にもすでに上げているのですが「電子」的な取り組み部分の話です。

以前から業界内には紙と電子の部分でのバッティングといったような話が度々上がっていることがありましたが、他の書店の担当者さんが集まる場ではもうすでにこういった論調は皆無です。むしろ、「電子」の情報が欲しい、「電子」から波及される店頭での効果に期待したいといった声が圧倒的多数です。バナー広告がどの作品でいつからどの配信会社が打つのかとかいった部分なりますが、それにあわせて仕入れをするというのも増えました。これに加えてWEB発コミック、とりわけSNS発コミックの台頭が本当に顕著な1年でもありました。漫画雑誌が売上を落とし、連載自体も「各レーベルHP上の連載」であったり「pixiv上の各版元のレーベルページ上での連載」「ニコニコ静画」等々作品自体を効果的に読者にリーチさせることができる場所での、従来までの発表媒体にとらわれない展開というのも目立つようになってきました。ゆえにわれわれもチェックをかける範囲がこれまで以上に広がっています。ぶっちゃけた話作品全部追うの無理です

なので、作家さんがたのツイッター上での告知は正直なところかなり助かってます。ギリギリのタイミングでも発売う情報を拾えれさえすればすくなくとも何かしようと動くことができます。(御本人をフォローしていなくても、どこかからかリツイートがまわってきてくれれば拾えれますし、そういう意味では、世間的に「改悪」といわれるtwitterのホームの表示順についてはこれのおかげで情報を拾えてたりという部分も・・・)

さて、つらつらと直近の書店を取り巻く状況をお話させていただきましたが、特に仕入れの部分はこのまま座して待つわけにもいかないよなというところではありますが、こういった背景もありますので、今年はとにかくあらゆる意味で声をあげていかないといけないなと思っています。

版元さんとのやり取りの部分は売りたいものは予め声を上げて版元さんとで商品の確保量を握っておく努力を怠らないことかなというところです。いろんな方が書かれていますが、現状書籍の配本というのは「ランク配本」「実績配本」がメインなので、何も言わないとこの論理で撒かれた部数しか入ってきません。なので、先に上げた「蛇口」が絞られてると水が来ないなんてのもざらな状況なのですが、版元さんと「あらかじめ水量を握っておいて給水車で届けてもらう」ような仕組みも実はいうとあります。なので、売りたいものなんかは早めにお願いをして給水車出してもらうというのが対策のひとつにはなります。使えるものはつかうというか、どんな手でも使うとして使える部分の一番明確なところは実はいうとこのあたりだったりします。

ただ、当然ながら全部の作品でそんなことできませんし、仮にそんなことやった場合の版元さんサイドの業量もパンパンになっちゃいますので、そのあたりの目利きは当然ながら我々書店員に求められる能力のひつとつかなというところです。

昨年は、数年前からひたすら自社で推し続けていて「自社が一番売っているよ!」と版元さんや著者さんに言っていただいていた作品のメディア化が決まったりもしました。この作品は版元さんと上記のような施策的な握りをしっかりやったり、作家さんにも特典物もろもろ販促関連でご協力いただいたりと、こちらで「売りたい」と思った作品を方方からのご助力があって大きく展開して成功できた例かなと思っています。こういった取り組みを大小問わずもっと積極的にやっていき、話題作を少しでも多く掘り起こして読者の皆さんに店頭でお届けできるように頑張っていきたいですね。

加えて、WEBでの活動も活発にしないとなというのは思っているところです。WEB媒体での発表が増えたり、SNS上での取り組みをされている作家さんも大半な昨今ですから、それにみあった活動を書店側でもしていかないといけないのは自明であるわけですが、私も本業(プロフィールにも書いてますが某社ツイッター公式中の人兼務です)で発売告知や特典告知などなどしつつ、作家さんとのやりとりも積極的にさせていただく機会も昨年は特に増えました。こちらの告知ツイートを作家さん(編集部さん・営業さん含む)にRTしてもらったり、逆に作家さんの告知をRTしたり、時には作家さんのツイートに絡みにいったり、やりかたはいろいろですが、自社のお客さんや作家さんのファンの方にどうやって効果的に作品の告知やお店での取り組みをお伝えできるかというのを試行錯誤しながらやってきた1年になりました。書店のツイッターアカウントとしてはとにかく購入いただける可能性のあるお客さんにどこまでしっかりと届けられるのかというところなので、店頭で商品を揃えて、展開もしてというのができているところに加えて、いかにしてお店に来てもらえるのか、来店動機を掘り起こすためにもSNSの活用はやはり必須です。会社の方針上難しいとかいった止む終えない事情がない限りはコミックをちゃんと取り組むのであればそこまでやったほうがいいと思います。

ただ、ここ数年の書店店頭の人不足(これは単に人が足りないという意味ではなく、経営上の観点で「その時間に出勤させれる人数の制約が強い」とか「コミック担当者のスキルが(担当者交代等で)落ちているor担当者がいない」という意味です)が顕在化している中で店頭の細かい展開やSNSといった”ひと手間”をかけれる時間が減っているという問題もあり、一概に「よしじゃあ頑張ってもらおいうか」と言えない部分もありますし、そもそも客数が言わなくても多いようなところなんかは無理してやる必要はなくてそれこそ昔からの「於けば売れるんだから売れる作品の部数確保が命題」論法でも十分だと思います。

作家さんサイドがいろんな手を尽くして自分の本を売れるために努力されてる部分が最終的に重版であったり次の巻であったりというところにたどりつけるように、書店側ができる意気はそういった部分にはなってくるのですが、書店サイドが売るためのテクニックはなんだかんだで見えてないところでの配本しっかり確保する部分のところが本当に至上命題になってきますし、見えている部分での告知・販促活動の部分はそれを押し上げるためにやはり重要であると思いますので、とにかくいろんな方向に声を出し続けて営業努力を怠らないようにせねばと決意するところです。

「色紙100枚」はどこに行くのか。

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どの話かはさておいて、今日は日中から「(直筆の)色紙100枚」がトレンドに上がっていましたね。
一応現場の書店員としての雑感なんですが、それ自体への是非はひとまず置いておくとして、

――その色紙たちって、どこに行くんだろうか?

というところでしょうか。
私は地方の、規模としてはさほど大きくない書店の人間ですのでそもそもの話こういう作家さんが特別に作っていただいた色紙であったりサインが入った告知物なんていうものはほとんどお目にかかれることがありません。むしろこういうものがいただける、ということになったときには「作家さんが手間をかけて作っていただいたからには売らねば!」となっていろいろ考えて売り場を作ろうとします。

こういうのって、大体は「これどうしても売りたいんです!いろいろやりたいんです!相談乗っていただけませんか?!」という店からの働きかけが出版社の営業にあって、営業さんが編集さんや作家さんとかけあってくれて、「じゃあこうこう、こうしましょう」となって、その中での一環で「書店さんでそこまでしてくださるのならということで色紙をご用意させていただきたいと思います」というようなやりとりがあって実現するものであるのなら、自然かな?と思うのです。

ただ、これが「色紙を作る」ことありきで事が進むのは、作家さんの意志が固い(初めから作家さんご自身の意志で「色紙いっぱい作りたいので使っていただけるところに送ってほしい」くらいの)のであれば別ですが、ちょっと危険な方向かなというのは否めないところです。
特に、「送ればお店が使ってくれると思うから自社集計の販売上位店に送ってしまおう!」とかそういう感じのような雰囲気が感じ取れる場合は特に危険かなと思います。

冒頭の話とあわせると、

その色紙送ったお店、一方的に送りつけてませんか?100%有効に使ってもらえてますか?とても膨大な労力を使ってすべて手作業で仕上がったその100枚の色紙が、です。専門店さんや中心街の大型書店(客数があって目に触れられる頻度が高そうなところ)に大体行き渡っておしまい、じゃないのかなと。1.2万店舗ある書店、そのうちコミックをちゃんとやっているところはおそらく半分くらいじゃないかと思います(※)が、だからこそ私はその「色紙100枚」がどこに行くのかが気になります。これだけのリアル書店が存在しているのですから、100%有効に使える店に100%行き渡っている状況で結果的に「色紙100枚」になっているのであればそれはもちろん販促のうえでは位置方法論としては有りかなと思います。
(※大手出版社各社のフェア参加店数からの私の類推です)

もしそうでないのであれば、どなたか作家さんが仰られてましたが数が必要なら「複製色紙」で良くないですか?(現に一部版元さんは最初から拡材で「複製色紙(ミニサイズ)」を送ってくれたりします。これは正直うれしいです。)

売り場を預かる身としての個人的なスタンスですが、「作家さん直筆のなにか」ってプライオリティめちゃくちゃ高いんですよ。自発的でない限りそんな易易と作っていいもんじゃ無いと思ってますし、作る場合も「なにか明確な基準や線引き」がいると思っています。

先に上げた自分の店でフェア頑張りたいから相談乗ってください!の延長線上のようなケース以外だと、例えば「新店オープンで、この作家さんのフェアを作りたいので商品と拡材が欲しいです」といったようなケースでの”新店オープンおめでとうございます”色紙だったり、「新刊の仕掛け施策の一環でチェーン内で陳列コンクールをやりたいので、仕入れ部数の打ち合わせと、コンクール入賞店用の景品(入賞店は作家さんに決めてもらうなど)へのご協力」といったような施策の一環で極少数色紙を作るようなケースは考えられるかなと思います。当然ながらこういうのの締切は超ゆるくでお願いをします(それこそ「作家さんが完成させた時が締め切りです」くらいのニュアンスで)。
あと最近増えてるのはSNSが活発な書店が作家さんフェアをやったりして「あのお店の棚すごい!うれしい!色紙送ります!」みたいなのですかね。これなんかは最近の健全なやりとり事例だと思います。

長くなってきたのでこのへんで話終わらせますが、作家の皆様に現場の書店員としてお伝えしたいのは「描き下ろしていただいた色紙(販促物)、めっちゃ尊いです・・・本当にありがとうございます」というのと「依頼があったときは、その意図が明確であるのかどうかは確認したほうがいいと思います」といったところでしょうか。万一断っても店側には「作家さんのスケジュール的にちょっとそこまでは難しいですね」という連絡が営業経由で行きはしますが”断ったせいで展開してくれなかったらどうしよう”といったような迷いは不要です。なぜならこちらも作家さんが忙しいというのは重々承知のうえでご相談差し上げているわけですし、そういった提案をしてくる書店のコミック担当者はそもそもその作品や作家さんのことが好きで「どうしても推しアピールしたいからどういう形でやろうかな」というプランのうちのひとつとしてお話しているはずなので色紙が難しいと伝えられても推すことに変わりは無いのです。(なのであとからすごい推してるのがなにかしら経由で作家さんに伝わって、推して頂いてありがとうございます感謝伝えたいですということでなにかしらいただけたりしたらもう担当は泡吹いて尊いのダイイングメッセージを残して最終的に大復活します)

色紙の話をし出すと、サイン本の話もしたくなってきてしまうのですが、お腹がすいたのでこの辺にします。

作家さんあっての書店です。作家の皆さんが創ったものが無ければ我々は成り立ちません。当たり前のことではあるのですが、私はそのことだけは常に肝に命じて日々の仕入れや企画に取り組むことを忘れないようにしたいと、改めて思うところです。

Amazonの出版流通への新しいスキームの報道に思うところ

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普段、縞パンわっしょいだの美少女文庫おいしいですだの書いてばかりの当ブログではありますが、中の人の本業は書店員であり仕入れ担当(バイヤーで通じるのかなというのもあるのでこういう書き方をしてます)です。

先般、以下のような報道がありました。

アマゾン:印刷工場から本を直接納入 新事業 - 毎日新聞

要約すると、「取次(問屋)をはさむことで生じる客先までの調達・配送時間のロスがAmazon側からすると我慢ならんレベルだから主要な印刷会社と話しつけて一部の商品を直接Amazonの倉庫に入れてもらうことにしたので出版社も協力してほしい」というものです。

この報道が出る以前から出版物に関わる流通の実態状況については散々取りざたされてきているので細かいところは割愛しますけれども、どうにもこの報道にもあるような「従来からの取次会社を外す動き」といったようなどうにもAmazon側をネガティブに報じているところに疑義を挟まずにはいられないのですよね。

これってすごくいろいろ省いて書くと取次の仕事も自前でやるわってことじゃないですか。

Amazon(書店)向けの本の仕入れをするAmazon(取次)なわけですよ。

取次自体これまでかなり業界内の淘汰が進んで絞られた数になってきている中で取次が1個増えたようなもんとしか思えないんですよね。まぁ大手2社というか最大手の取次は影響受けるでしょうけども。

現状このスキームでの取り扱い商材が「Amazon限定の新刊本」「品切れでも需要が見込める既刊本を数百単位で増刷」で進むとのことなので書店サイドとしては前者のほうが気になるところです。

ただ、すでに限定本を出し始めている書店チェーンがあるのも事実で、コミック担当としてはTSUTAYA限定販売のコミック(ISBN無し)を見た時には「これうちには絶対並ばないのよな」と愕然としたものです。なので、別にAmazonだけが特別なことをしているわけではないのです。後者はこれもう取次のお仕事まんまですよね。まぁ出版社との契約の話もあるのでマージンとかがちょっと変わってくるかとは思いますが。

また、記事の主題でもある「取次外し」自体も今に始まったことではなく、直取引の限定版などもこれまでもあったりするわけで、Amazonがいろんな意味で規模がでかすぎるのと純然たる国内企業とは呼び難い部分もあって風当たりの強い報道になってしまっているなぁという印象です。

そもそもの原因は出版・取次・書店の間にあったこれまでの商習慣があまりにもスピード感に欠けた(再販制度が一因との指摘もありますが)点に尽きるのでは思います。

店頭で品切れで注文承った後に取次バックオーダー発注後入荷が1週間2週間時間がかかるというのも珍しくはない状況なわけですが、注文を承る際にその旨お伝えするとお客に「なんでそんなにかかるんだ!」って言われることは珍しくありません。ってかぶっちゃけその通りよねぇと内心思っとります。遅いです。出版社が出すまでに時間がかかるならまだしも、出版社が取次に出してから届くまでに大冒険してきました〜かのような日数がかかってることがまぁあります。一概には言えませんけどね。(※注 取次の倉庫にもともと在庫がある場合は発注後2〜3日でお店に届きます

書店側もジレンマを感じ続けていたこの課題に対して、アメリカでの商習慣とのあまりの違いに見切りをつけて「じゃあ自分でなんとかするわ」ができるだけの規模と体力があってこそできる力業に対して、ある意味うらやましさすら感じるわけですが、先に挙げた今回のこのスキームで対象の条件が拡大に拡大を続けると最終的には新刊既刊含めた諸々、ほぼ取次がやってることと同じこととさほど変わらないことをするわけで”取次Amazon(仮)”の完成になりますし、出版社側がそれぞれこのあとどう出てくるかによっては大きく変わってくるかと思います。

ちなみにこれまでも出版社によってはイロイロとありましたし営業さんからたまにネガティブな印象の話を聞いたりとかもしている現状、Amazon側がそう易々と事を進めれるとも思ってはいないのですが…。

(関連:書籍販売:出版社との直接取引拡大 アマゾン流に揺れる出版流通 - 毎日新聞

ここまでの話、正直なところかなり飛躍した話だというのは百も承知ですが、今回の報道を見て思ったのはAmazonが取次仕事まで自前でやるんだったらそれに乗っからせてもらう手もゼロじゃないんじゃないかな?と思うわけで、これまた極端な話共同仕入れの枠組みができてそれに入れてもらうとか。飛躍しまくってるなぁと思いながら書いてますが、AmazonがAmazonなだけに可能性はゼロではないんじゃないかなぁと思えてしまうのもまたすごい。現在の取次の配本システムの不満点とかもAIでなんとかしちゃいそう・・・

ちなみにAIといえばつい先日DNPのAI活用スキームの記事が出てましたね。これを活用すると少しはスピードアップがなされるのだろうか。

とにかく、おそらくですが、旧来の日本の出版流通上の商習慣の大転換点の上に今まさに立っているのではなかろうかと、これだけは本当に思っているわけで、このあとの流れの乗り方を間違えたら自分自身あっさりコケてしまいそうな気がします。本当にいろんな意味に出「本」を売ることの難しさを痛感させらている今日この頃です。

ただ、今の自分には面白い商品をしっかり仕掛けて売り伸ばして作品を育てて、みんなハッピーになれるように企画と仕入れをただただ頑張るのみです。

美少女文庫”死神ガール”の特典は旅立ちました(萌特化書店員)

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こんばんは、ギル・エールです。
一部界隈で話題になっていた「探し続けている特典」をお譲りすることになった者です。久しくブログを更新しなくなっておりましたが、せっかくの機会なのでこちらで諸々更新したいと思います。

詳細についてはいくつかのまとめブログさんのほうでまとめられているかと思いますので、詳細については割愛しますが、簡単におさらいだけしますと

●フランス書院美少女文庫レーベルで2007年4月初版刊行の「恋してキスして♡死神ガール」(著:七海ユウリ 絵:千葉千夏)の店頭購入特典を3年ほど前から全国各地を訪ねて探されている方(以下、「イッチさん」と呼称)がいる。

●昨年末、いろいろありこれが著者の七海ユウリ先生が知ることとなり、いろいろありイッチさんとやりとりをされる。
⇒この時、先生のつぶやきからこの顛末の話を知り、2年ぶりに美少女文庫をはじめとしたエロラノベを保管してある段ボール(3箱)を探り当てて一緒にしまってあた特典用のカードアルバムを見つける。

●発見している旨のみつぶやきつつ、先生とイッチさんのやりとりの進展を静観するも、先生実家で発見できずのつぶやき。私が名乗り出る。いろいろありイッチさんとやりとりをする。

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本日、市内の郵便局集配拠点の窓口より特典を発送しました。←イマココ

数日以内にはイッチさんのご自宅に届くことになるかと思います。特典の発送まで済んだ旨およびこれへのレスポンスまでイッチさんとは連絡が取れているところですので、こちらのほうに書くことにしました。

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一応、梱包のほうは念には念を入れて厳重に収めています。
まとめサイトさんを見てると、昔このブログを見てくれていたとの書き込みをされている方もいらっしゃって、ちょっとなつかしいというかうれしく思いました。その節はご覧いただきありがとうございました。

私が死神ガールを購入した当初の日記、丁度旧HPと現ブログとの移行期のはざまで旧HPがドメイン消滅とともにWEB上から無くなってしまっていたのですがローカルには残ってまして写真は

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こんな具合ですね。当月の新刊全部ポストカードはついていました。一緒に買っているのがながされて藍蘭島のフィギュア付き限定版というのがなんというか時代というか2007年4月からアニメが始まっていてまさに絶好調なところでしてね、いやぁもう10年以上前の作ひnまだ原作続いてますけどね!!!

ちなみになんですが、同日に以下のものなども買っていまして

hokyu07041802

ハヤテのごとく!もこのタイミングでアニメ化だったんですよねなにこの神ラインナップ
あ、いやそうじゃなくて。ハヤテのごとく!の特典もイラストカードかつカレンダー付なのをみて思い出したのですが、このあたりのもの買ったのすべて「とらのあな」なんですよね。頑張って調べてみましたが、美少女文庫の黒猫通信も2007年の8月がスタートなので当該の発売記事ありませんが、これおそらく黒猫さんが2007年10月の特典記事で書かれていますが取次問屋としての「文苑堂」の番線を持っている(取引している)専門店系(とらのあなやメロンブックスなど)でついてきていたのではと思いますので、一般書店には基本的に出回っていない特典、という認識で問題ないかと思います。可能性あったの「とら」「メロン」「Kブ」くらいじゃないかなぁきっと。
ですので特典入手難易度としては初期からやや高めであったことは否めません。一般書店だと当時はフツーに電撃文庫とかといっしょに置いてあったんじゃないかな…自分のバイト先もそうだったので。自分の店でつかないとわかってたので毎月専門店で特典つきの美少女文庫を買ってました。

2007年以後しばらくしてから2ch(当時)の美少女文庫スレはよく見るようにはなっていたのですが(試験販売が始まってるか確認したりしてました)、このイッチさんが探されてた頃には見なくなっていましたので、こんななんというか壮大なお話が現在進行形で進んでいるとはつゆ知らず。
冒頭のとおりではありますが、七海先生つてでイッチさんから連絡をもらい、事を進めた次第です。

せっかく今回の件で美少女文庫がフィーチャーされたので、10年以上美少女文庫をほぼ全タイトル読んでいる私から、七海ユウリ先生のおすすめの本をいくつかピックアップ。

とりま、ゆずソフトファンは以下3点絵で察すべしとりあえず読むべし。



できれば古本でもいいから紙ベースがいいと思います。電子はおそらく挿絵修正が大きくなってるので。ぶっちゃけた話修正が極小白塗りなものでね、これはいいものだ(感嘆)。お嬢様のほうは正確には無人島では無いのですが、悪天候で外に出られない離れ小島に男一人に女二人、何も起こらないわけなく…という話、いもうとドラゴンはタイトルまんまですが、兄が勇者・いもうとが悪ドラゴンの因子というところがミソですね。貧プリは留学生のお姫様が貧しい国のプリンセスと学園一のお嬢様、そこに挟まれる主人公という構図、後半ずっとえっちだぁ...という具合で最初に読むならビンボープリンセスかなと思います。

あと個人的には「ヒミツのメイド王国♡」もおすすめ



ある日突然メイドだらけの国の次期頭首候補にされてしまった学生主人公が側近メイドといちゃいちゃ(王宮仕様)するお話です。

というわけで、問題なく配送が完了すればイッチさんのほうからも最終的な報告がなされるであろうと思いますので続報をお待ちいただければと思います。

【関連リンク(外部サイト)】
【特典ニキ】3年以上死神ガールの特典を探し続けているファン、作者と連絡が取れハッピーエンドになると思いきやとんでもない展開に!!(まとレーベルさま)
【朗報】ラノベの特典ニキ、ついに特典入手に王手!!!!(キニ速さま)
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と、とごたん、でひゃうぅぅ!!
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